今回は四十肩についてです。

四十肩とか五十肩などといいますが、同じです！

以前は四十代の方に多く発症し、その後は五十代の方が多くなり…

ということがあり、色々な俗称があるのです。

本来は肩関節周囲炎というのですが、それ自体も総称なので要は肩回りの大事な筋肉が炎症を起こしていて痛い、ということです。

 

 

では症状ですが

四十肩の可能性大の場合

◦運動不足である（普段から肩を動かす範囲が狭い）

◦腕を真横に挙げる肩が痛い

◦後頭部や腰に手が届きにくい

◦肩が冷えると痛くなる

◦お風呂に入ると楽になる

◦夜に寝てると痛くなる

 

 

四十肩以外の可能性がある場合

 

◦激しい痛みが一週間以上続いている

◦腕が肩より上に全く挙がらなくなった

◦手や腕にしびれがある

↑上の症状だと腱板の断裂や石灰の沈着も疑われるので、

その場合は外科的手術の対象になる場合もあります。

 

 

四十歳を過ぎた位で肩を動かす機会が少ない（又は動かす範囲が狭い）と

関節周囲の筋肉が硬くなり、軽い運動をしただけでも炎症を起こしてしまいます。

 

しばらくすると強い痛みは多少楽になったが動きが悪く腕を上げると痛みが走る、

という状態になります。

 

放置をしていても痛み自体はなくなりますが、痛みをかばいながら生活をしていると

どんどん周囲の筋肉が硬くなり痛みが無くなっても肩が動かない、

などということになってしまいます。

 

肩関節の老化（四十肩）は運動不足だと進みやすいです。

予防には日頃からの運動や体操、ストレッチが大事です。

 

 

では四十肩になってしまったらどうしたらよいのか・・・

 

＜肩の炎症が強い閒＞

 

肩が痛くなってから初期の間（通常１週～１ヶ月）はじっとしてても痛い。

肩を触ると熱を持っている感じがする。

→この期間は出来るだけ安静に。湿布を貼る、氷水などで冷やす。

 

 

＜肩の炎症が弱くなってきたら＞

 

就寝中の痛みや朝起きた時の痛みは冷えによるものです。

（ホルモンバランスの関係で夜や寝起きは痛みが出やすいというのもある）

就寝中は痛い方の方を上にして横向きで冷やさないようにします。

お風呂上りなど肩が温まっていて痛みが少ないうちに少しずつ動かします。

 

四十肩には確かに放置しても痛み自体はなくなりますが

長い人だと２年くらいかかったり、痛み消失後に動かなくなったりします。

 

当院では炎症が強い時期からの治療もしているので遠慮なくご相談ください。

でもならないのが一番なのでマメに肩を動かして予防しましょう。